体幹を固定する体幹トレはしない方が良いのか?

今回は、この問いに対して明確に回答してみます。

 

 

体幹を固定する

 

 

レーニングの主流の一つでもあります。

 

 

デメリットとして挙げられるのは、内側運動制御系をダウンさせるということです。

 

 

外側運動制御系と、内側運動制御系。

 

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そこらへんの話はこちら

 

動きを身につける 2 | 通りすがりの脳神経外科医のブログ

 

 

「レベルの高い精密な動き」は「内側運動制御系を優位な状態で動作する」こととイコールになります。

 

その為、内側運動制御系をダウンさせる体幹固定は動きの精度にマイナスに作用する。

 

そういう意味でパフォーマンスの低下につながる。

 

 

そのような理屈になります。

 

 

内側運動制御系をダウンさせる刺激にはいくつかあり、体幹固定もその一つであるということです。

 

 

「筋トレをすると動きがかたくなる」

 

サッカー界でこのような意見を持つ指導者は割といます。

 

未だにサッカー界で筋トレについては意見が分かれる根本的な原因は、内側運動制御系ダウンの話で説明がつくと思います。

 

 

 

また、育成で体幹レーニングを主軸としてたくさんやらせるチーム。

 

そういうチームには分離症などが多くなる傾向が。

 

そういう例をいくつか知っていますが、内側運動制御系ダウンでその説明がつくと思っています。

 

もちろん未熟なフォームによる不適切な負荷というのはありますが、内側運動制御系がダウンしているとそうなりやすいとも言えるわけです。

 

 

 

自分の経験からすると、巧みさをベースにプレーしている選手には、筋トレをやりたがらない選手が割といた印象なんですよね。

 

それも今思うと、選手は敏感に感じ取っていたからなのかもと思うわけです。

 

 

で、じゃあプランクとか横キープをしちゃいけないのか?

 

そんなこともないです。

 

 

その理由は大きく2つ。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

プロアスリートと左重心

プロアスリートに左重心を指導する。

 

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自分のやりたかったことが実現しました!

 

 

内容の流れ。

 

 

まずは、

 

内蔵のリリースから腸腰筋を活性化。

 

他の種目へのプラスも見込めますし、時間に余裕のある早い段階で実施しました。

 

効果ははっきりと実感できたようで良かったです。

 

練習で酷使されすぎて機能が落ちるというのは良くあると思いますが、癒着などの内蔵のコンディションの影響というのはあまり一般的ではないと思います。

 

実際はこれからどんどん取り入れられていく観点なのかなと考えています。

 

 

筋力チェックして弱いから鍛えるというのは間違っていないと思いますが、その前に機能改善が先ですね。

 

 

 

その後、筋肉コンディショニング。

 

前回のセッションで、セルフでできる内容をお伝えしていた為、セルフでも定期的に実施していたようです。

 

コツもバッチリで、下半身に時間をかける必要性はなかったですね。

 

 

下半身の後は肩周辺を重点的に。

 

姿勢の改善についてもオーダーを頂いていた為、ここは時間をかけて行いました。

 

姿勢改善のエクササイズというのは多々ありますが、そもそも筋肉のコンディションがまちまちの状態で実施するよりも、筋肉のコンディショニングを実施してからの方が明らかに効果的だと感じています。

 

筋肉コンディショニングはすぐ戻るような内容ではないので、遠回りなようで一番の近道です。

 

 

その後、左重心について指導。

 

考え方から実感に至るまで。

 

 

ただ、彼は最初から左重心でした笑。

 

それでも、考え方や対処の仕方を知っておくことで、意図的にセンス・調子を高い状態に導けます。


だからオケ。

 

 

一番実感しやすいのは胴体力ですね。

 

左重心になると可動範囲が増し、同時に身体のつながりも意識しやすくなります。

 

右重心を比較しながら違いを。

 

 

その中で、体幹レーニングの落とし穴についても説明しました。

 

左重心の話の中では、体幹固定するトレーニングのデメリットについても明確になっています。

 

それについてはまた改めて書いていきたいと思いますが、だからプランクなどがダメということではなく、実施者のレベルだったりやり方で質が変わる部分です。

 

 

最後に、胴体力と筋肉コンディショニングを組み合わせたエクササイズを実施。

 

ここでも腸腰筋が刺激され、身体がひとまとまりに良い状態へ。

 

猫背気味だった姿勢の改善もバッチリです。

 

 

見える景色と感じるバランス感覚が変わるので、試合中での情報処理能力が高まることに繋がります。

 

 

実感してくれたら嬉しいなあ。

 

 

 

元々「センス」でプレーしている選手。

 

今後は、その「センス」を意図的に認識し、磨き上げる。

 

磨く手法は揃っているので、良い時の感覚・いまいちな時の感覚に意識を向けて、修正を重ねる。

 

 

実態のないようなイメージの「センス」を、戦略的に創り上げる。

 

 

 

できると思っています。

 

 

 

いい時間でした。

 

 

 

 

 最後までお読み頂きありがとうございました。

小学生のトレーニング

先日選挙に行った時に、小学校の廊下で見かけたポスター。

 

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なんと驚き!!

 

小学生に肩こり改善が必要な世の中なんですね。。

 

 

 

色々考えさせられました。。

 

 

 

子供たちよ、大丈夫かい??

 

 

自分だったらどう改善するかなぁ。。

 

 

小学生年代のトレーニングについて考えるのも、なかなか楽しいです。

 

 

近々、そういう場が始まりそうなので。。

 

 

考え中です。

 

 

そもそもトレーニング必要なの?ってとこから。

 

運動は必要だけど、トレーニングと称していらんことしたらかえってマイナス。

 

 

もうちょい情報集めようかね。

 

 

こういうのって、また後々役に立つ事が多いんですよね。

 

 

色々やってって、何年後かに、

 

 

「今の小学生めちゃ体力ある。」

 

「日本で過去最強」

 

 

とか言われたりしてね。

 

 

そんで、万能だからあらゆるスポーツから引く手あまたになったりしてね。

 

 

そういうのが面白いと思うんですよね。

 

 

肩こりポスター?

 

あー、そういえば昔そんなんもあったねー、とか。

 

 

そういう時代がきますように。

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

インターハイ目指してやってきたこと

年明けからインターハイに向けてやってきたフィジカル強化について書いてみます。

 

現場での対策はトレーナーを中心にスタッフ陣が。

 

自分は大会への帯同はなく、毎週火曜にトレーニングで鍛えるという役割です。

 

その範疇でしてきた事について書きますね。

 

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まず、年明けからリーグ開幕までは、全面的に鍛えます。

 

 

ストレングス・スタミナ・スピード。

 

 

負荷強度、量、頻度共に高い。

 

選手にとっては精神的にも肉体的にも厳しかったかもしれません。

 

まずリーグ開幕までが大きく一区切り。

 

 

で、リーグ開幕後からは、毎週末のリーグ戦に向けて合わせつつ、右肩上がりでインターハイへのもっていくことがテーマとなります。

 

課題というのは探せばいくらでも出てきます。

 

選手達の長い目で見たサッカー人生が拓けていくことと、インターハイで結果を出すこと。

 

 

現状と目的から優先順位を決めていきます。

 

 

そういう意味ではインターハイについては、気候条件への対策が一番です。

 

相手と戦うことと共に、気候条件と戦わないとならない。

 

過酷な暑さの中での過酷な日程。

 

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質をどんなに高めても試合で発揮されなければ何の意味もありません。

 

 

暑さに対策する持久力戦略。

 

5月くらいにはすでにスタートしていました。

 

 

7月くらいに何日かかけて暑熱馴化。

 

良くある対策だと思います。

 

 

が、正直近年の暑さは異常です。

 

異常過ぎます。

 

 

なので、5月頃からは毎週火曜日に暑さ対策。

 

気候条件も加味してその都度内容をアレンジしていました。

 

暑くなければ、奇数の週は空手場でボディワーク。

 

暑ければ、それはなしで即グラウンドでトレーニング。

 

 

練習開始は16時です。

 

30分、60分でも気温は下がっていきます。

 

 

なるべく高い気温の中で身体を動かす。

 

それがとても大事です。

 

 

どちらかというと、持続的な内容が中心です。

 

 

 

それが結局、熱い中でも燃費の良い身体を育てていきます。

 

5月でめちゃ暑いということはありませんが、そこから対策を張っておくことで、よりスムーズに順応を促せます。

 

 

言うなれば、何度も何度も暑熱対策を繰り返してきたことになります。

 

暑さに慣れていないのが一番危険です。

 

場合によっては生命にも関わる。

 

 

ただ、開催される以上は、その中でのリスクを下げる。

 

そう考え、身体を慣らす働きかけをし続けてきました。

 

が、

 

それでも間違いなく選手達は暑くてきつくて仕方なかったはずです。

 

そんな中、大会を通じて足をつったり大きな負傷者が生まれなかったのは、非常に良かった部分でもあります。

 

 

レギュレーションについては様々な方が意見しているので、そこはパワーをお持ちの方にお任せします。

 

矛盾を感じながら運営にかかわり、板挟みになってやりきれない思いをしている方も多いんでしょうね。。

 

 

 

インターハイで大きく一区切り。

 

ここからは選手権に向けての内容になります。

 

 

より磨き上げられた集団になれるようにみっちり鍛えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

最近のパーソナルトレーニングの内容

最近のパーソナルトレーニング で多い流れについて書いてみますね。

 

 

まず、関節のバランスのチェックをします。

 

過剰な歪みがあればそこで修正します。

 

 

次に、筋肉のコンディショニング。

 

違和感や痛み、硬結を消失させ、柔軟性と筋力を高めます。

 

 

さらに腎臓を中心に内蔵のリリースを行い、腸腰筋の働きを高めます。

 

 

その後、左重心をつくります。

 

呼吸法から左重心の状態で胴体力を行います。

 

 

必要に応じて、即効性が高い応用形の胴体力を実施します。

 

 

筋トレ要素は、必要に応じて。

 

もちろん左重心で。

 

 

胴体力をバンバンやるパターンも多いです。

 

 

そうすると、非常に高級なパーソナルトレーニング となります。

 

 

何が高級かというと、、

 

 

・改善幅が大きい

 

・改善領域が広い

 

・機能改善からトレーニングまで全て包括

 

・質の高いセルフエクササイズを持ち帰られる

 

・青柳じゃないとできない内容が入っている

 

 

ということです。

 

整体や治療院通いの方は「おまとめ」できます。

 

 

「魚の釣り方を教えつつ、魚をプレゼントする」

 

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そういうことです。

 

 

上手いこと言っているようですが、

 

この言葉、勝手に頂きました笑。

 

 

 

60分で何ができるか。

 

60分でどこまでできるか。

 

 

質をどこまで高められるか。

 

 

いっつも考えています。

 

 

 

より深く。

 

 

 

さらに60分のストーリーを追求していきます!!

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

カラダのすきま

最近読んだ本。

 

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なかなか面白いです。

 

 

 

以下、面白かった点。

 

 

「すきまをつくる。」ということ。

 

 

・エネルギーの大きさ

 

・エネルギーの流れ

 

 

この2つが重要であると。

 

どちらも重要であると。

 

 

エネルギーの大きさというのは、筋力が該当しますね。

 

それは必要だと。

 

 

本の内容自体は操作系の話が中心なので(著者はそういう認識ではないっぽいですが)、そういう立ち位置の方がそれを言うのは珍しい。

 

というか、信頼できるなあと。

 

筋力の強化について書いてあるわけではないのですが、筋力の重要性は認識している。

 

 

で、筋トレでは「すきま」を狭めうると。

 

 

そうするとエネルギーの流れが小さくなってしまう。

 

結果としてパフォーマンス向上には効果的ではなくなる。

 

 

エネルギーの大きさと流れについて、4パターンあると。

 

 

・エネルギーが小さく、エネルギーを流す力も小さい

 

・エネルギーは大きいが、エネルギーを流す力が小さい

 

・エネルギーは小さいが、エネルギーを流す力は大きい

 

・エネルギーが大きく、エネルギーを流す力も大きい

 

 

理想はもちろん、「エネルギーが大きく、エネルギーを流す力も大きい」ですね。

 

 

2番目の、「エネルギーは大きいが、エネルギーを流す力が小さい」

 

筋トレではこれに注意する必要があると。

 

 

これ、すごい腑に落ちます。

 

自分の中で、すっきり感。

 

 

「エネルギーは小さいが、エネルギーを流す力は大きい」というのは、フィジカル面でいうと「脆さ」になるかと思います。

 

ステージが上がると厳しくなる。

 

 

これを軸にしてトレーニングを考えると、シンプルにまとまりそうだなと感じています。

 

 

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

鉄球と左重心

胴体力には鉄球鍛錬という方法があります。

 

 

3kgの鉄球を持って、屈伸運動を100回、1000回、10000回単位で繰り返します。

 

 

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こちらが美坂式バランスボール。画像はインターネットからお借りしました。ちなみに、もう売られていません。

 

 

あ、だからか!!

 

最近の気づき。

 

やはり、左重心の話。

 

 

鉄球鍛錬。

 

そのフォームがね。

 

意味のある左右非対称だったわけです。

 

 

腑に落ちました。

 

 

 

色々試してみましたが、間違いないと思います。

 

今までわざわざ両方やってました。。

 

左右の偏りが出ないように。

 

 

試してみると、教わった方法でやるとオケ。

 

逆でやると、コアがダウン。

 

 

あ〜、、確かになる。。

 

 

今まで、半分良くして半分悪くしてました苦笑

 

 

知識を拡げると解釈が変わりますね。

 

やはり、知識をもっとつけていくべきですね。

 

 

集めた情報は繋がる。

 

より良いものが生まれる。

 

 

鉄球鍛錬の意味はよくわかっていませんでした。

 

なぜ、屈伸運動でハラができてくる?

 

 

勉強会の内容で結びつきました。

 

 

なるほど〜。

 

 

それまた応用ききそう。

 

 

余談ですが、、

 

勉強会で習った口蓋のポジション。

 

口蓋のポジションで鉄球鍛錬の効果はより引き出されますね。

 

 

面白い。

 

 

楽しいです。

 

 

 

やはりカギは左重心!!

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。