「5kg増やしました。」
サポートチームの某選手からの言葉。
本当だ!!
身体が大きくなってる!!
※写真はイメージです。本人ではありません。
この選手からは、自粛期間に相談を受けていました。
12分間走してみたけど、低いから強化プログラムが欲しいと。
なかなか素敵な内容を作成して送りました。
苦笑いが伝わってきそう。
言えないですよ、普通。
フィジカルコーチにスタミナのプログラムを下さいって。
とんでもない内容がきて後悔しそうだから笑。
でも彼はそれができた。
すげえなあって。
ただそこしか聞いていないので、裏側を知りませんでした。
まあやっぱり自分だけだと体力落ちるよなあくらいに思っていました。
違ったわけです。
メインは筋トレ。
肉体改造に取り組む中でのデメリットの可能性と戦っていたわけです。
5kgの増量をしつつも持久力も落とさないようにきちんとアプローチ。
さらには筋トレに加えてジャンプ系やアジリティなども組み合わせて実施していたそうです。
凄い!!
対人トレーニングでの彼の動きは、大味になっていませんでした。
単純に迫力が増してる感じ。
180cm代後半で80kgオーバーのものすごい存在感。
これはなかなか突破できないと思いますよ。
空中戦とか絶対競りたくないわ笑。
本人に聞くところによると、
優先順位を筋トレによる体作りに「定めた」期間にしたそうです。
これは本当に効果的だったと思いますね。
サッカーってベースが持久的な運動です。
現実的なスケジュールでは、練習の後に「筋トレ」
部活では特にこのパターンが多いと思います。
効果は得られます。
でもそれは筋トレの効果を最大化するかというと、難しい。
持久的な練習後は筋肉を発達させるホルモンが出にくくなるからです。
自粛期間はあらゆる負荷を自分でコントロールできます。
筋トレとランニングの時間をずらすこともできますし、
日を変えることもできるわけです。
彼はそれをしたわけです。
身体ベースを作り替えながらデメリットの可能性を最小限に。
素晴らしい戦略だったと思います。
ここからは大幅に増やす必要性は薄いので、
維持+αくらいで別の要素にアプローチできます。
「長い目でみたときに、プロになりたいし世界で戦いたい。
そう考えた時に、今の時期に必要なことはこれだと思った。」と。
これね、本当にその通りだと思いました。
基礎持久力と基礎筋力。
この土台がしっかりしている選手は飛躍の伸びしろを持つ選手。
僕はそう思っています。
逆にそれがないと、「個性」を輝かせるのが難しくなる。
今まで見てきた経験上。
「上手い」選手はたくさんいました。
でも、基礎持久力と基礎筋力が低い選手ってそこが足を引っ張ることが多い。
関わってきた本人達に自覚があるかはわかりませんが。
スケールの大きさに繋がる部分だと思っています。
上のステージに行ける選手って、スケールが大きいですから。
もちろん、基礎持久力と基礎筋力「だけ」でもダメです。
また、そこがさほどでも活躍する選手はいます。
が、「基礎持久力と基礎筋力を鍛えるべき」というのは、
ほとんどの選手には当てはまると思います。
インターハイが中止になりましたが、
彼はそれ以上の「きっかけ」を掴んだのではないか?
自分はそう感じました。
選手権で大暴れして欲しいなと思います。
こちらとしても、力になっていければと考えています。
最後までお読み頂きありがとうございました。