30.走れる能力を備える

持久力で目指すのは、「走れる能力を備える」です。

 

そして次のステージに送り込む。

 

バトンリレーだと思っています。

 

そのバトンリレーは、同じクラブ内での指導者同士の場合もありますし、異なるクラブや学校の場合もあります。

 

入ってきた時よりも送り出す時に、相対的に高い状態に。

 

長い目で見た伸びしろを拡げる。

 

それが育成だと考えています。

 

  

「走れる能力を備える」

 

 

それはイコール「走りこみをたくさんやらせる」ということではありません。

 

が、走ることは重要です。

 

今回は、「素走り」について書いてみます。

 

 

 「素走り」 →  「ボール」や「判断」を「あえて」なくすわけです。

 

 

そうするのであれば、その方が効果的である必要があります。

 

効果的でないなら批判の対象になりますね。

 

 

では、その方が効果的である状況とはどのようなものでしょうか?

 

いくつか挙げていきたいと思います。

 

 

 

・グラウンドがない

 

ボール蹴る場所がなければ、当然サッカーできません。

場所がないケースでは開き直って持久力に特化することはアリです。

 

 

・試合に出ていない選手

 

公式戦では、当然ここの活動量には差が出ます。

特に、サブの選手は試合時間が十分に確保されません。

次の日がオフだったりすることも多いわけで。

そのような場合は、持久力を落とさないように特化した負荷を効率的にかけることができます。

 

 

・著しく持久力が低い選手

 

著しく持久力が低い選手は、ピッチの上で他の選手と同じ練習をしている中で逆転を狙うことは、困難です。

むしろ練習から外して持久力だけ飛躍させてから戻した方がいいのでは、と思います。

 

 

・もう一つ上のステージを狙う

 

レベルが上のステージでは、総合的に高いレベルが求められます。

現在のステージでは不足を感じていなくとも、レベルが上のステージに入ると不足していることに直面することは珍しいことではありません。

積極的に上のステージを目指すのであれば、上のステージで要求される水準まで逆算して狙っていく必要があります。

素走りはその「もう一つ上」のレベルへ引き上げる合理的な方法だと思います。

 

 

・怪我人である

 

もちろん内容にもよりますが、故障により離脱している選手は実は飛躍のチャンスです。

基礎筋力や基礎持久力といった、根本的な土台の構築に時間をかけることができることが多いからです。

そのようなケースは何例もありますし、それが長い目で見た伸びしろを引き上げることに繋がります。

 

 

パッと思いつくのはこんなところですかね。

 

また思いついたら書き足してみたいと思います。

 

 

持久力は重要です。

 

重要ならば、特化して鍛える戦略が出てくるのは自然なことだと思います。

 

いつか自分の考え方が変わるかもしれませんが、現状はこの記事の通りです。

 

 

トレンドとは完全に逆行していますが、「エネルギー系を特化して強化しよう」というトレンドが来るかもしれませんね。

 

 

知らんけど。

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。