今回は持久力を測定する方法について4種類紹介したいと思います。
- 4種類の持久力の測定方法
- 最大酸素摂取量の測定
- 乳酸性作業閾値の測定
- yo-yo intermittent recovery test
- 12分間走
- yo-yoと12分間走をやればベスト
- 年代別の測定項目
4種類の持久力の測定方法
持久力についてはいくつも測定方法があります。
この記事では実際に活用したことがある4種類のテストについて書いていきます。
以下の4種類になります。
- 最大酸素摂取量の測定
- 乳酸性作業閾値の測定
- yo-yo intermittent recovery test level 2
- 12分間走
最大酸素摂取量の測定
最大酸素摂取量とは、
身体に酸素をどれくらい取り込めるかという最大値です。
この数値が高いほど優れているということになります。
方法としては、
呼吸について調べるマスクをつけてランニングマシーンを走ります。
そして限界まで走ります。
その時(ギブアップ時)の「酸素をどれくらい身体に取り込んでいるか」で評価します。
これはなかなか大変な方法で、
ランニングマシーンで崩れ落ちる選手もいます。
あまり一般的な方法ではないですね。
乳酸性作業閾値の測定
次に乳酸性作業閾値の測定について書いていきます。
これもランニングマシーンで走ります。
ペースを段階的に上げながら血中乳酸を取ります。
指先から血をとって、測定器で血中乳酸濃度をチェック。
ペースと共に濃度も上がっていきます。
4~5回測って一定の濃度に達したら終了。
その選手の乳酸値の変化がわかり、
それによって持久力の特性がわかります。
限界まで追い込むわけではないので、心理的には楽ですね。
どのくらいのスピードの時に2ミリモル、4ミリモルという濃度へ到達するかで評価します。
濃度に到達した時のランニングスピードが速いほど、
高い能力を備えていると言えます。
これも誰でも気軽にできるテストではありません。
yo-yo intermittent recovery test
次にyo-yo intermittent recovery testです。
このテストは音に合わせて20mを1往復走って、10秒後に再スタート。
これを繰り返します。
1往復走る→10秒休む→1往復走る→10秒休む
だんだんペースが上がっていき、
スピードについていけなくなって合計2回入れなかったら終了です。
これが一番メジャーなテストかと思います。
ピッチで複数の選手が同時にできます。
スピード・ターンするスキルや筋力・耐久力・回復力と言った部分が複合的に測定できるテストです。
根性も試されますね。
サッカーの持久力(間欠的持久力)のテストとしては一番普及してるのではないでしょうか。
12分間走
12分間走は12分でどれくらい走れるか?のテストです。
「今さら?」とツッコミが入りそうな昔ながらのテストです。
これはyo-yo testと比べるとサッカー的とは言えないのですが、
大事なテストだと思います。
こちらの記事を参照下さい↓
サッカーに必要な2種類の持久力とその関係性 - 進化と健康を応援する
最大酸素摂取量の推定値を出すテストで、
開発したクーパー博士にちなんで「クーパー走」などと呼ばれます。
クーパー博士もここまで日本のサッカー界に名を残してさぞ満足されているのではないでしょうか。
yo-yoと12分間走をやればベスト
4つの持久力テストについて紹介してきましたが、
現実的にはyo-yoと12分間走をやるのが一番良いと思います。
サッカーに近い複合的な持久力と、
シンプルに心肺機能にフォーカスした基礎持久力。
その両方を知ることができます。
yo-yo testに基礎持久力も反映されますが、
逆に言えば他の能力の影響も受けます。
12分間走はyo-yoテストと違って、
心肺機能が低ければもろ数値に出ます。
12分間走で心肺機能によりフォーカスした数値もあった方が、
より良いトレーニングを考える上での有効な材料になると思います。
「どちらも」ですね。
補足としては学校の体力テストで実施する持続的なyo-yo testもありますね。
ずーっと音楽に合わせて走り続けるテストです。
12分間走の代わりにそれでも良いかとも思いますが、
個人的にはやはり12分間走推しです。
ターンが入ることで要求される能力が増えてしまうからです。
ターンの得意不得意がスコアに影響すると思われるので、
そうなるとまたややこしくなってしまうわけです。
あくまでも間欠的持久力と基礎持久力(心肺機能)をみたいので、
12分間走がシンプルかと思います。
年代別の測定項目
ちなみに、年代別で測定をするなら以下のような形がオススメです。
~小6 1500m走
中1・2 12分間走
中3~ 12分間走 + yo-yo intermittent recovery test level2
中学生ではスピードについていけずに割とすぐ終わってしまうので、
あまり価値が高くないかなと思います。
ご参考になればと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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