視野を中心としたマニアックな話②

前回の話はこちら↓

視野を中心としたマニアックな話①

 

続きです。

 

2直線を走るとコアが賦活する。

それと相乗効果を生み出すのが「目の使い方」です。

 

「間接視野」

これがカギになります。

 

試してみて下さい。

 

何も意識せずに立った状態で、

・呼吸を感じる

・身体の輪郭を感じる

・首の後ろや後頭部付近を感じる

 

まず何も意識せずに。

これが基準となります。

 

次に、

①一点をはっきりと見つめながら行います。

対象に強く意識を向けて「見ようとする意識」ですね。

 

するとどうでしょうか?

・呼吸は苦しくなってこないでしょうか?浅く詰まるような感じ。

・身体の表面と空間の境界線がはっきり感じられてきませんか?

・首の後ろや後頭部付近にわずかでも緊張が生じませんか?

 

 

さらに、

②ぼんやりと焦点を合わせずに視野を拡げて行います。

 

するとどうでしょうか?

・呼吸が深まってくるのを感じられますか?

・身体の表面と空間の境界線が希薄に感じられてきませんか?

・首の後ろや後頭部付近が緩んだり広がる感覚はありますか?

 

  

視野が広がることで、身体はよりリラックスします。

そして、コアが賦活します。

 

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 左重心になっていくわけです。

 

 

 

以下を試してみて下さい。

 

・一点を(強く)見つめながらプランクをする

・視野を拡げる意識でプランクをする

 

後者の方が楽に安定するのがわかると思います。 

 

 

また、

・一点を(強く)見つめながら胴体力をする

・視野を拡げる意識で胴体力をする

 

 

胴体力の種目は何でも構いません。

苦手な種目があればその方がわかりやすいと思います。

 

「丸める・反る」動きが苦手なのであれば、それでやってみて下さい。

     ⇩

※「丸める・反る」動き

飛龍会 オフィシャルホームページ

 

間接視野を拡げながらやった方が、明らかに動きはスムーズだと思います。

余分な緊張も抜けて可動範囲も拡がります。

 

 

大事なんですよ!

間接視野!!

 

 

これは脳の働く部位の違いによる影響だということです。

 

一点を見つめる →  大脳皮質

間接視野    →  皮質下領域

 

大脳皮質を優位に働かせようとすると、動きが阻害されるわけです。

 

 

あるあるあるある!!

動きかたい人って視野狭いイメージ!!

 

 

目の使い方でここまで違いが出てしまうわけですよ。

 

スポーツに「認知」つまり目の働きは非常に大事なわけですが、

目の使い方によって視野は狭くなるわ、動きは邪魔されるわ。

とんでもないことですね!

 

なので、動きがぎこちない選手に直接的な動きの要求をしても、

要求された本人はしんどいわけですね。

 

目の使い方でドツボにハマっている人って相当数いるのではないでしょうか?

 

 

さて、間接視野が大事なのはご理解頂けたと思いますが、

 

「焦点ぼやけさせて視野拡げるって?そんなんでスポーツできひんやん!!」

 

そんな話になってくると思うんですね。

 

そこらへんも解決策があります。

 

 

次回に続きます↓

視野を中心としたマニアックな話③

 

 

 

今回の記事のヒントになった本があります。

それがこちら↓ 

 

なかなかマニアックかつ非常に面白い本で、

応用できそうなヒントが散りばめられています。

 

宝石箱ですね。

 

興味がある方は是非どうぞ!

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。