年代別持久力要求水準(小1〜)
サッカーする上で抑えておきたい年代別の基礎持久力の基準について考えてみました。
今回は小学校1年生から。
各年代の測定方法は?
中学1年生〜高校3年生
中学生以上は12分間走です。
12分という時間は中学1年生からがちょうど良いかなと思っています。
まずはそれだけ連続で走ることに慣れることからですね。
小学校4〜6年生
小学校4〜6年生は1500m走。
中1の12分間走のペースと小6の1500m走のペースは同じです。
小6は中1の半分ということですね。
小学校1〜3年生
小学校1〜3年生は1000m走。
この年代ではまずきちんと完走すること。
ただ、早い段階で持久力を意識することは大切だと思うので、
測定をすると良い刺激になると思います。
低い学年ほど基準は緩めにしているつもりです。
また、この年代ですでに太っている子もいたりするので、
それだとやはり走れないケースが多いです。
食生活含めて見直すきっかけにも活用すると良いかと思います。
実際の基準は?
1000m走
小1 5分半
小2 5分
小3 4分40秒
1500m走
小4 7分
小5 6分半
小6 6分
12分間走
中1 3000m
中2 3100m
中3 3200m
高1 3300m
なぜ作ろうと思ったか?
これをなぜ作ってみようかと思ったかというと、
明確にすることでサッカーをしやすくなると感じているからです。
より低い年代で基準を抑えておけば、
次の年にも年代の基準を満たしていくことはそれほど困難ではありません。
また基準を満たしていることを確認できれば、
より持久力に特化した走り込み的なトレー二ングを減らしやすい。
逆に、より年代が上がってきた中で持久力が低いと、
基準まで引き上げるためには相当な労力を必要とします。
それこそ「基礎体力」からトップ水準を目指す為に、
基礎体力作りの時間を増やす必要が生じてきてしまいます。
それを「サッカーの中で」というのは不可能ではないとは思います。
が、基礎持久力が高い選手がたくさんいる(レベルの高い)チームの練習を、
基礎持久力が低い選手が多いチームが上回るというのは相当なハードルだと思います。
なので、中学生年代でどこまで引き上げておくというのが大事というのは間違いないです。
より早い段階で測定で現在地を知ることは重要ですね。
さらに、より低い年代で持久力に意識を向けておくことは重要だと思います。
たくさん試合をしているから持久力が高いとは限らない
小学生年代では非常に多くの試合をするチームもあるみたいです。
ですが、「だから持久力が高い」かどうかはきちんとチェックした方が良いと思います。
基礎持久力が低い子は、試合の時間が長くても疲労の影響で強度で下がっている可能性があります。
また、動きの精度も低下しやすく、故障を引き起こす可能性にも注意が必要です。
「基礎持久力」の基準を満たし、故障のリスクを低くする。
それは必ずしも「試合をたくさんする」ことに直結させるべきではないと思います。
試合というのは一番自由度が高い。
それ故、(発達に)中途半端だったり不適切な負荷が積み重ねられる可能性もある。
そういう難しさがあることも考慮しつつコントロールしていければ良いと考えています。
最後までお読み頂きありがとうございました。