年始一発目のフィジカルトレーニング

本日は2020年の最初のチームサポート。

 

フィジカルトレーニング 、始動です!!

 

 

 

自分自身もこれが仕事始めになります。

 

少し長めに休みを取りましたが、非常にフレッシュです。

 

色々整理されて動き始めているからでしょうか。

 

クリアでエネルギッシュな感覚があります。

 

やはり休みは大切ですね。

 

 

ダラダラ過ごすことにならなかったのも大きいと思います。

 

改めて地に足をつけることができた感じ。

 

 

 

さて、フィジカルトレーニングは初回ですが、チームは年始から動き始めています。

 

年明け開催の「裏選手権」ではベスト4。

 

 

リーグ戦、インターハイ、選手権と繋げていきたいですね。

 

 

さて、今日は何をしたかというと、

 

 

・ウォームアップ

 

・筋トレ(自体重)

 

・ランニング

 

 

です。

 

今日に関して言えば、ボール使ってないですね。

 

 

このボール使う使わない云々で言えば、ボールを使うのは現代の常識ですね。

 

むしろこの時点で、「あり得ない」と感じる方も少なくないかもしれません。

 

 

ただ、僕の中では合理的です。

 

まあそりゃ、しょっちゅうそればかりだと「サッカー」はどこにいった?となるわけですが。

 

敢えて切り離した方が負荷のコントロールがしやすく、効率的だったりする側面もあると思います。

 

 

最後は「サッカー」ですが、支えるのは「カラダ」です。

 

「カラダ」のエンジン性能を作り変える作業です。

 

別に必ずしもボールなくて良い。

 

 

逆に同様の負荷をボール使って行うことで、関節や筋肉への「無駄な負担」が増えます。

 

もちろん、ランニングの繰り返し動作によるリスクもあるわけですが。

 

 

 

ウォームアップの後の筋トレはまずは下半身。

 

スクワットを30秒、フロントランジを30秒、サイドランジを30秒、ランジウォークを45秒。

 

全て左重心で実施。

 

休憩はそれぞれ30秒のウォーキングです。

 

このあと走るので、最初に実施、負荷もそこそこです。

 

 

次に上半身。

 

シンプルに押す系・引く系です。

 

押す系はローテーションファーストのプッシュアップ。

 

難しければ普通のプッシュアップや膝立ちでもOKです。

 

 

引く系は下降のみの懸垂と斜め懸垂を半々。

 

 

押す系30秒 → 30秒レスト →引く系30秒レスト →30秒レスト を4セット。

 

 

プッシュアップは4セット、ネガティブ懸垂と斜め懸垂は2セットずつ。

 

ちょうど2セットずつ入れたところでやや長めに休憩を入れて上半身のモビリティ。

 

 

 

自体重とはいえ、高校生にはかなりきつい内容です。

 

ですが、ローテーションファーストで実施できると、肩周りのモビリティは追い込むほどにむしろ向上します。

 

これ大事ですね。

 

パンパンになって動かなくなってしまうのは大きなデメリットです。

 

全員しっかりマスターして欲しい部分ですね。

 

 

 

その後は軽い有酸素刺激が入った後にランニング。

 

 

今日は1kmを3分45秒以内で10本です。

 

 

 

105m×68mの正規サイズのピッチのゴールエリアとペナルティエリアの角にコーンを置いてトラックを作ります。

 

これを4周×10本となります。

 

 

まあ現代の潮流からすると笑って否定されるトレーニングの代表格みたいなトレーニングですね。

 

中途半端に「合理的な」負荷をかけるよりはよほどいいと思いますけどね僕は。

 

 

 

ゲーム形式でやるとね、まず部員が多すぎて個々に最適な負荷へのコントロールなど不可能です。

 

スタイルによりますが、上手い選手に一番負荷がかからないリスクもあります。

 

だから、チーム全体を押し上げるためには「相手」ではなく「設定タイム」と戦ってもらいます。

 

もちろん今後、対人形式で負荷をかけることもします。

 

が、絶対にイメージ未満になってしまうことがないように負荷をかけますね。

 

 

 

ちなみに、今回のタイム設定は全員一緒でした。

 

個性無視。

 

その意味は、サッカーで上を目指すなら普通に消化して欲しい水準だからです。

 

 

個性は大事。

 

それもオケ。

 

でもね、個性を全てにしてしまうとこれまた中途半端になりやすいですよ。

 

 

 

例えば、足が速くてスタミナがない選手。

 

いますよね。

 

チームに一人は。

 

で、その個性を活かすような適切な負荷を、、

 

わかります。

 

が、それでその選手が90分走れない選手ならば、交代出場か、先発しても交代枠の保障が必要な迷惑キャラになりますよ。

 

 

 

そういう話をすると、メッシがそんなに走らないとかって話になりそうですが。

 

「え?なに君、メッシなの?」

 

これで終わりです。

 

 

そういうのをね、言い訳にして欲しくないんですよ僕は。

 

 

スピードがあったとしてもね、低頻度で本数がわずかな限定品だったら話になりません。

 

 

個性は消さないように配慮します。

 

自分なりに。

 

 

ですが、「個人の個性」と同時に「求める競技レベルからの要求水準」もあるわけですよ。

 

要求水準満たしてこその個性です。

 

そこを忘れてはいけないと思っています。

 

 

 

ちなみに、サッカーの特性は瞬発力の間欠的な反復(間欠的持久力)です。

 

ラソンじゃない。

 

ごもっとも。

 

が、1km走を走るような基礎持久力が高い方が間欠的持久力も伸びますよ。

 

研究にもありましたね。

 

ここを中学生年代でしっかり伸ばしておくことで後々助かります。

 

中学生同士の試合の中で、感覚的に「走れてるからええやん」は論外です。

 

上のカテゴリーでの必要水準を意識してこそ育成だと思います。

 

 

 

さて、今日のランニングは何本目から何人が入れないか。

 

そんなテストの意味合いもありました。

 

結果、フィールドプレーヤーで10本入れなかった選手はごく数名。

 

すごいと思います。

 

 

なので、今後同様の負荷はボールありで精度を求めるドリルが入ってきたり、負荷のかけ方を次の段階に早く移行させることになると思います。

 

 

例えばこのランニングを全員3分30秒まで入れるようにとか、それは必要ないと考えています。

 

それこそ、サッカーなので。

 

個性としては武器になっても、チームとして求める部分ではない。

 

そう考えます。

 

伝わりますかね?

 

 

3分45秒で10本入れてるなら、チームとしては瞬発力強化への移行へ向かって一歩進めた方が良い。

 

それこそ、高いレベルでより必要になるのは瞬発力の最大値とその頻度なので。

 

瞬発力の低いマラソンランナーのようなサッカー選手。

 

それはそれでNGです。

 

 

 

全体のトレーニングは90分で終了。

 

選手たちは本当によく向き合っていたと思います。

 

 

いいチーム。

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。