28.持久力の年代別要求水準について

僕が考える、持久力の年代別の要求水準を以下に書いていきたいと思います。

 

 

間欠的持久力についてはyo-yo intermittent recovery test level2。

 

基礎持久力については12分間走です。

 

 

 

12分間走と言ったら「今時12分間走?」と言われてしまいそうですが、明確な理由があります。

 

まずは、比較がしやすいこと。

 

選手時代に経験した指導者の方も多く、数値にピンときやすいですしね。

 

次に、大人数でも実施しやすいこと。

 

実は、正規サイズのピッチがあれば、トラックは簡単に作れます。

 

なのでオーガナイズも簡単。

 

 

で、さらにもう一つ大きな理由があるのですが(これが一番重要)、それは後述します。

 

 

以下、基準です。

 

 

高校2・3年生    →    12分間走3300m    yo-yo test 30本

 

高校1年生 →    12分間走3300m    yo-yo test 25本

 

中学3年生    →    12分間走3200m

 

中学2年生    →    12分間走3100m

 

中学1年生 →    12分間走3000m

 

こんな感じです。

 

 

逆算して小学6年生で挙げるとすれば、1500m走を6分以内です。

 

 

ここを最低水準として、つまり全員に越えて欲しいということです。

 

 

ちなみにこれは「プロを目指す場合」場合です。

 

なので、その年代でそこそこできればいい感じであれば、12分間走の距離を基準から100mマイナスすれば良いと思います。

 

 

中学生年代でyo-yo testを表記していない理由は、特に必要ないと考えているからです。

 

これは同時に12分間走を実施する大事な理由ともリンクするのですが、、。

 

 

中学生年代(特に学年低いほど)におけるyo-yo testでは、テスト結果が、瞬発力の発揮能力に大きな影響を受けます。

 

逆に、あまり基礎持久力は影響しません。

 

 

しかしながら、年代が上がるにつれてその比率は逆転します。

 

高校生年代では基礎持久力の高さがyo-yo testのスコアに効いてきます。

 

 

瞬発的な能力は高校生年代以降で伸ばすことができます。

 

最終的にはyo-yo testのスコアを伸ばすことが大切になることを考えると、そのために基礎持久力をしっかり伸ばしておくことが重要となるのです。

 

そしてそれは、早い段階の方が有利です。

 

 

一番困るのが、中学生年代で基礎持久力が低く、間欠的持久力が高い選手です。

 

間欠的持久力が高い為、(中学生年代の時点では)ゲームパフォーマンスが高いケースが多いのです。

 

なので、中学生のうちに問題が表面化することはあまりないかもしれません。

 

より表面化するのは高校生年代になってからです。

 

この現象は、いわゆる早熟傾向の選手に起こりやすいと感じています。

 

周りの選手も筋肉が発達してきますから、ストロングポイントとして発揮が難しくなってくるケースが。

 

ここで、持久力が高ければいくらでも拡がりを持つことができると思います。

 

持久力が低いと難しいです。

 

 

このような現象が起こらないようにする方法は簡単です。

 

定期的に測定してチェックをすることです。

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。