21.腸腰筋の活性化がうまくいかない時の対処法2
腸腰筋の活性化がうまくいかない時の対処法。
前回は、腸腰筋を始め全身がダルダルな感じのケースの対処について書きました。
今回は、腸腰筋を始め全身がガチガチのケースについて。
全身の筋肉がガチガチの人については、足を振るだけで痛みに繋がるケースがあります。
腸腰筋のみならず股関節がかたいことで、骨盤の動きが大きくなって腰が痛くなる。
自分にも経験があります。
対処法としては、
①脚を振る幅を狭くする
実は、腸腰筋が活性化してくると、肩や胸の緊張も取れてきてより全身で脚を振れるようになってきます。
そうなると、負担は減る方向に作用します。
それまでは狭めで多く振ることが有効だと思います。
②先にストレッチで可動域を拡げる
全身ガチガチで動きが悪い。
なら、少々強引ですが、ストレッチでどんどん拡げる。
いわゆる「静的ストレッチ」です。
ストレッチには、このようなコツもあります。
それ「だけ」だと「筋力が下がる」、「連動性が下がる」などネガティブな話にもなりかねない部分もあります。
が、ストレッチの後そのまま「脚振り」に入れば特に問題にはならないと思います。
③鳩尾(みぞおち)をほぐす
鳩尾の高さの身体内部には、「横隔膜」があります。
この横隔膜は呼吸と連動して動きます。
鳩尾周辺は、「ストレス」が反映されやすい部位で、固くなりやすい。
横隔膜が上下に動かなくなると、当然その上にある、肺の動きは妨げられます。
なので、ストレスを受けると呼吸が浅くやすいわけです。
横隔膜と腸腰筋は繋がっています。
ドーム状の部分が横隔膜です。
なので、横隔膜と肺の動き、腸腰筋の働きはセットで考えると良いと思います。
仰向けに寝て、鳩尾を手の指でジワーッと押しほぐします。
ゆったり呼吸をして、息を吐きながら、垂直に押していきます。
かたい人は痛いです。
力ずくで押そうとすると手の緊張が起こり、連鎖して全身に緊張が伝わりがちです。
なので、可能なら他人に押してもらう方が良いと思います。
その際、押し加減は相談しながら。
押される側の人が、力を抜きやすいようにジワーッと押すと良いと思います。
呼吸に合わせて二人三脚です。
また、自分で押す場合は、触った箇所が呼吸で緩み、「鳩尾が逆に手の指を内部に導く」ような感覚でやると良いと思います。
押す場所は、鳩尾から始まり、左右へズレて、肋骨のキワへ。
右は肝臓、左は胃。
内蔵のコンディションも反映している可能性があります。
つまり例えば、
食べ過ぎ飲み過ぎ
→肝臓と胃のコンディション低下
→鳩尾かたくなる
→呼吸浅くなる
→腸腰筋が働きにくくなる
→スポーツパフォーマンスに影響する
なんてこともあり得るわけです。
鳩尾は柔軟に。
進化と健康の秘訣だと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。