12.腸腰筋が働かない
前回までの記事で、腸腰筋の大切さについて書いてきました。
腸腰筋が中心となり、胴体力の動作を行うことが上達する身体回路構築の理想的な道であると言えます。
が、その腸腰筋、使えている人は少ないなんてことも言われています。
一方で、腸腰筋がガチガチで腰痛になったりする人も多い。
それって使えてるは使えてるのでは?
なんてことを思いながら色々進んでいき、現在の考えとしては、
「腸腰筋が最適化していること」が大切だと考えています。
つまり、腸腰筋がしなやかな状態で、感度良く働いている状態です。
実は今までの記事でも、「腸腰筋を活性化」「腸腰筋を最適化」というような書き方をしてきました。
「腸腰筋を鍛える」とは書いていません。
ニュアンスとしてはそういう感じ。
学生時代や、マリノス入って間もなかった頃、
「パフォーマンスが高い選手は腸腰筋が発達している」
という情報が。
で、何をしたかというと、「腸腰筋を鍛える」の名の下に、腸腰筋の筋トレをしてみたりしていました。
が、
当時は、見た目がムキムキになったり、重さを持ち上げたかったので、割とすぐやらなくなりました(笑)。
(ちなみに、当時は体感できていませんでしたが、スクワットなどは腸腰筋がしっかり働いた方が重さは上がります。)
これ、僕以外にも絶対いると思いますよね。
このパターン。
腸腰筋が太く強くなることが目標に。
で、現在の僕の考え。
パフォーマンスが高い選手ほど腸腰筋が発達しているというのは、より精度の期待出来る腸腰筋主導の動作によって結果的に鍛えられて太くなった。
ということなので、いきなり腸腰筋を筋トレしても仕方ない。
それより大事なのは、腸腰筋を最適化して、腸腰筋主導での動作をたくさん重ねて精度を増していくことです。
今後書いていきますが、腸腰筋が最適化されてると、いいことたくさん。
で、この記事の主題は腸腰筋が働かなくなることについてでした。
その最たる原因になってそうなのが、「腹筋運動」です。
次回に続きます。