さて今回は、内剛外柔について説明をしていきたいと思います。
内剛 → 内側に芯が通っている
外側 → 外側の無駄な緊張が抜けている
ということです。
腸腰筋と呼ばれる筋肉があります。
これです。
身体内部で上半身と下半身を繋いでいる筋肉です。
この筋肉の名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。
スポーツにおいて、そのレベルと非常に高い関連性が指摘されることもしばしばあります。
陸上のトップスプリンターは腸腰筋が発達しているということはよく言われていること。
サッカーにおいては、かなり昔のデータにはなりますが、某Jクラブにおいてトップ・サテライト・ユースで腸腰筋の断面積を比較した研究があります。
結論としては、レベルが高い順(トップ・サテライト・ユース)において、発達度の差がみられました。
つまり、「レベルが高いほど、腸腰筋が発達している」ということです。
そんな重要な腸腰筋ですが、しっかり働くと、身体の表面の筋肉が脱力する方向へシフトします。
肩周辺の力が抜け、落ちてきます。
え?って思った人は腸腰筋のポテンシャルを体感していないのだと思います。
内剛外柔のキモは、腸腰筋の活性化です。
もう一つ進めて言うと、腸腰筋の最適化です。
腸腰筋が柔らかく、しなやかに働いている状態です。
酷使されてかたくなってしまったり、代償的に他の筋肉が使われてしまう。
そういうケースは非常に多いです。
腸腰筋が適切に働いていない状態です。
内剛外柔に対して、内柔外剛という状態も多いです。
内剛 → 適切に働かず、抜けてしまっている
外側 → 力みが強く、ガチガチ
です。
身体の操作性は低く、怪我も起こりやすい状態です。
外側の緊張が強いと、「感覚」が遮断されやすくなる為、操作性の問題だけでなく、身体の状態の情報を得ることも困難になってきます。
と、いうわけで、内剛外柔の説明でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。