続・ゆっくりいそげ
以前紹介した本「ゆっくりいそげ」
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で、実はこの本、続編が。
その名も「続・ゆっくりいそげ」
ちょっと読んだら、
「あぁ、やっぱこの人(作者)の考え方好きだわ。」って。
考え方もそうなんですけど、文の書き方が優しい感じで。
小難しいことでも、噛み砕いて書いてあります。
こういう一見難しいことを、わかりやすく書ける人って、本当に頭がいいなと思います。
読む側としては理解が進むので本当に助かります。
ということで、購入。
まだ全部は読んでいませんが、△な在り方を▽にすると良いんじゃないか?
という投げかけですね。
△とは、現代社会の働き方を表現。
目的に向かって仕事をする。
月間売上〇〇へ!
とか
新規顧客目標は〇〇人!
とか
まさに結果主義。
普通といえば普通。
で、何が問題になりうるかというと、、
人が手段化してしまうリスクがあると。
つまり、
月間売上〇〇の△△さんはすごい!
とか
新規顧客目標〇〇人達成した△△さんはすごい!!
みたいな感じに。
これって、例えば
それにひきかえ××さんは、、
という表現が同時に発生する。
また、会社の枠組みに細部まで適応できた人が優れているということになる。
なので、会社の理念や目標とは別の視点で会社の繁栄につながるアイディアや才能を持っている人が埋もれてしまう。(むしろストレスを溜めてしまう)
例えば、とても親切な接客をしてお客様が満足してくださったとして。
売上などの目標の数値が評価対象だと、それは埋もれてしまう。
また、人が手段化することで、目的にばかり意識が向かい、目の前の今この一瞬の時間を楽しむことができない。
そもそもそれが豊かさでもあるはずなのに。
なるほど、と。
▽は植物(広葉樹)を象徴している。
少しずつ多方向に広がっていく。
とどまるところに定着したら、地に足つけて多様な工夫が生みだされる。
ひとつの植物を通じてさまざまな共生がある。
人の個性が横のつながりで広がっていく社会。
△は上(目的)に向かい伸びる。
それ以外の側面(まだみえてない拡がりなど)を強調しよう、と。
それが結果として、生産性・豊かさにも繋がるだろうと。
(筆者はその定量化の難しさについても論じています。)
目的意識が強すぎると、効率化を追い求めることに繋がり、人の手段化が進んで殺伐としてくる。
「使えない人」というような表現が生まれる。
生きづらい人が多い社会になる。
一人一人が個性にチャレンジするような社会へ。
もう共感しかないです。
早く全部読みたい(笑)。
そして、今日は3.11。
風化させてはいけない日ですね。
そんな中、思いました。
△の関係性の中で積み上げて得たものって津波で流されちゃうような性質だなと。
▽の関係性こそ大事なんだろうなと。
そこに忘れちゃいけない人間らしさがあるんだろうなと。
△から▽へ。
素晴らしい価値観だと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。