体幹トレーニングを例えてみよう
巷では、体幹のトレーニングにはいろんな意見があるようでして。。
で、僕自身の解釈を書いてみたいと思います。
僕自身の高校時代の経験から例えていきたいと思います。
それは、、
「自転車の3人乗り」
自転車を骨格、3人の人間を隣接した筋肉と考えてみます。
自転車の3人乗りをした時に、それぞれがバランスを取ろうとすると、どうなるか。
カーブとかで。
グラグラになります(笑)。
バランス取るのが超困難。
これ、人で言うと、いわゆる運動神経悪い人。
で、じゃあどうするとバランスが取りやすくなるかというと、、
最前列の人に後ろの2人がくっつく。
後ろの2人はバランスを取ろうとせず、最前列の人にしがみついて委ねる。
そうすると、バランスは取りやすくなります。
で、僕はこれが「固定」推しの体幹トレーニングに類似しているという認識なんですね。
下手にぐちゃぐちゃ動かず、固めることで制御しやすさを出す。
動きやすさは出ると思います。
前者との比較であれば。
で、僕はその時思ったわけですね。
これは、3人が息を合わせてそれぞれの動きを「合わせる」ところに本当のハイレベルがあると。
「協調性」とか「連動」とか言われる部分ですね。
トライはしませんでしたが。
ここで、今まで登場したパターンを再度挙げます。
①体幹ダメダメ
②体幹固定
③体幹協調
で、②は①よりは相対的に良くなる可能性は高いと思います。
①よりは。
ですが、最終的に③の路線が本当のトップレベルにつながる道だと思っています。
じゃあ、世界のトップレベルの選手も②をやってるじゃん!
みたいな話になりそうですが、それは③を抑えている選手が②をやっているということであって、②によってトップレベルになったわけではないと考えています。
③に含まれる要素に、「体幹内部からの柔軟かつ精密な動きと動作感覚」というのがあると考えています。
で、それはやり方を誤ると②によってマイナスの結果になりかねないと感じています。
③を抑えているトップレベルの選手なら、②を「深いレベル」でできるというのもあるかもしれません。
ややこしいのは、①の人が、②をやると、パフォーマンスが上がる側面があるということ。
ですが、そのまま②を突き詰めても、行き止まりかなと。
なぜかというと、追求する項目が「負荷」になってしまうからです。
20秒 → 30秒 → 60秒 → 120秒 → ・・・・
自体重 → 難易度の高い種目へ → プラス負荷をかけて・・・
「負荷」の行き着く先はパフォーマンスの停滞や故障です。
サッカーの練習の中でも負荷がかかるのに、プラスの負荷が大きすぎるとそうなります。
練習の負荷 + 体幹トレの負荷
これを膨らませ続けることになります。
「体幹固定」に縛られすぎるとそうなります。
ある程度までの「レベルアップ」や「維持」はあるにしても、突き詰め続けるものではないと思います。
また皮肉なことに、②を突き詰めるほどに、デメリットが生じます。
「胴体が動かなくなる」ことや「内部感覚が薄まる」ということです。
これに関しては、まずは自分の身体で試すことが一番だと思います。
理屈だけで話しても仕方がないと思っている部分です。
なので、そこらへんの配分を間違えると、「頑張った感に満足してしまう」だけや「体幹固定の種目が上達する」みたいなことになり得るわけです。
パフォーマンスアップの観点からすると、きちんと考えるべきところなのではと思っています。
ちなみに、③が胴体力です。
こちらは、身体の変化、内部感覚の変化、それを深めていくことが主となりますので、追求し続けられるものです。
3/3(日)には、そんな熱い内容を実技を交えてお伝えできればと思います。
http://www.nsca-japan.or.jp/05_seminar/contents/20190303_tohoku.pdf
最後になりますが、自転車で3人乗りはしないで下さいね👍
最後までお読み頂きありがとうございました。