全員金メダル

先日、保育園での運動会がありました。

 

正確には運動会というネーミングではなく、親子で体を動かすイベント的な感じで。

 

で、内容についてはやはり運動会で、徒競走や大玉ころがしなどでしたね。

 

息子は前日から緊張してる話を聞かせてくれました。

 

緊張するってことは、それだけしっかり向き合っていると、ポジティブ解釈。

 

自分と重なる部分があり、心の中で応援。

 

当日も、入場する時は緊張した面持ち。

 

彼らしく取り組んでいる姿を微笑ましく見ていました。

 

が、

 

僕はその内容に少々違和感を覚えたんですね。

 

 

順位をつけないんですよ。

 

 

チームで得点競うどころか、チームがない。

 

徒競走もね、普通終わった後は順位で並んだりしたりね。

 

それがないんですよ。

 

終わった子は全員まとめてこっちだよ〜って感じ。

 

大玉ころがしも2チームで、1勝1敗で拍手して終わり。

 

 

 

そして最後、自分の目を疑いました。

 

まさかの全員に金メダル配布!!

 

えぇ〜、、。

 

複雑な気持ちになりました。

 

これ子供達は嬉しいのかな??(笑)

 

 

 

徳島にいる時の保育園はね、凄く競争意識が高いイベントでした。

 

チームに分けて。

 

先生方もライバル意識むき出し(笑)

 

子供達もね、何ヶ月も前から備えます。

 

登園したらすぐに、朝からダッシュのトレーニング。

 

重みがありますからね。

 

中には親と秘密特訓する子も。

 

 

 

ベストパフォーマンスを引き出す!

 

だからね、本番では自分の子供じゃなくてもね、見てると泣けてきます。

 

僕は毎年他の子の演技で泣いていました(笑)

 

逆上がりの演技とかもあってね。

 

本番のタイミングでもできるかできないか五分五分みたいな子が必ずいるんです。

 

でね、やっぱり緊張したりもあってね、失敗しちゃったり。

 

でもね、先生はトライさせます。

 

何回も。

 

半泣きで5回目でやっとできた子とかね、感動もんですよ。

 

本人も自信になるんじゃないかな。

 

うちの息子も徒競走で絶対勝ちたかった子がいてね。

 

何日も前からずっと家でも「絶対勝つ!」とか言ってるわけですよ。

 

でね、見事に負けて。

 

1位の子はみんなマイクでインタビューされます。

 

息子は悔し泣き。

 

でも、それでいいと思うわけです。

 

勇気を出してトライすることが、彼を引き上げたと思うので。

 

 

そこらへん考えるとね、複雑な気持ちです。

 

理解できる側面はありますけどね。

 

「争うのではなくみんな協力して仲良く」的な。

 

 

でもね、出しきったからこそお互い認め合ったり、深い絆が生まれるとも思うわけですよ。

 

で、そこに向けて勇気を持って行動を積み上げて、勇気を持ってチャレンジする。

 

引き出されるわけです。

 

潜在的に眠ったものが形になって輝き始めていく。

 

 

争う争わないうんぬんの是非というよりは、子供達にとってどちらが引き出されるのかという部分では、非常に疑問でした。

 

その場の温度とかもね。

 

 

 

みんなそれぞれの良さがある。

 

個性があるからみんな金メダル。

 

わかるんですが、運動で個性を発揮できる子にとっては残念な仕組みのように感じました。

 

じゃあ絵を描くのが得意な子が、コンクールで全員金賞にされたらどう感じるのか。

 

とか思ってみたり。

 

 

 

 

運営に尽力して頂いた先生方には感謝していますが、どういう理由でそうしたのかは聞いてみたいなぁ。

 

 

 

モンスターペアレントかな(笑)。

 

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。