今回は「型にはめる」ことについて書いていきますね。
「型にはめる」ってのは、良くないとされているように思います。
なぜ良くないか。
多分、一つの事は良くなったとしてもそれ以外の融通がきかなくなる、ききにくくなる、とされているんだと思うんですね。
動作がパターン化するってことでしょうかね。
だから、実践的でないと。
シチュエーションが整っていないと発揮できないから。
みたいな感じで良いですかね?
試合中は変化の連続ですからね。
その前提で、話を進めます。
で、僕は思い切り「型にはめる」ことをします。
ただし、掘り下げた動きの中で。
僕は「その型にはめる」ことの良くない側面は、複雑な動き一つ「だけ」やろうとするからだと思っています。
確かにそれは効果的ではないかも。
前述のような「型にはめる」悪い側面が出るのかもしれません。
だから、複雑な動きを複数のシンプルな動きにバラしてあげる。
そうすると、選手個人の偏りがみえてきます。
そこを改善。
また、シンプルな動きを磨き上げる。
動作の感覚も深まります。
そうすると、動きに幅が出やすくなります。
例えば、直線が速い選手で、「まっすぐしかダメ」な選手っていますよね。
で、そういう選手は「走動作」で一つに固まっているようなことが多いんですね。
だから、状況の変化に対応できない。
「変えられない」わけです。
で、そういう選手にランニングフォームのドリルとかやらせてもね、なかなか改善しなかったりします。
てか、根本的には改善しないと思います。
大して変わらないレベル。
ランニングフォームは良くなるかもしれないし、足が速くなるかもしれないですが。
それが目的なら良いんですけどね。
結局パターン化してひとまとまりだから動きを変えられないんですよ。
本人的にも感じているはず。
本人的にもどうして良いかわからない。
どうして良いかわからない。
だから、しっくりこないし、そのうちやりたくなくなります。
「サッカー」と「陸上のランニングフォームのトレーニング」の結びつきに賛否あるのはそういう部分のような気がします。
「サッカー」からみると「サッカーは陸上ではない。変化が求められる」となる。
「陸上」からみると「動きができてない」となるわけです。
じゃあ、
動きができて、変化に対応できれば良い。
ハッピーエンドです。
前述のような選手は動きの自由度を高める必要があります。
「柔軟性を高める」ではないですよ。
バラして型にはめる。
型にはめるというのは、シンプルな動きを磨き上げて感覚を深めるということ。
それができた状態で走ると、仮に外見は大して変わらなくても、動きに余裕が生まれます。
パターン化された動きが「固体」であるなら、「液体」や「気体」になるようなイメージ。
伝わりますかね?笑
液体や気体は自由度が高いでしょ。
そんな感じ。
状況が変わったとしても、掘り下げたシンプルに三方向の動きで融通がきくようになる。
「無理がきく」という表現も近いですかね。
それが胴体力です。
ここらへんは他の既存のトレーニングではどうにもならない部分だと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。