29.持久力の年代別基準について2
続きです。
中学生年代では、基礎持久力をしっかり伸ばしておくと、可能性が拡がりやすい。
逆に、そこの伸びが不十分だと、高校生以降に苦労します。
高校生からは試合時間も伸びますしね。
中学生年代での持久力チェック。
オススメは4ヶ月に1度。
1年間に1度だと、12ヶ月での変化がわかりませんし、もし低下していたら修正していくのが大変です。
それが4ヶ月だと修正のしやすさが全然違います。
個人的には、年代の水準に達してないのであれば、水準に乗せるためにランニングのトレーニングを入れる方がいいと思います。
水準に達しているのであれば、ボールを使用して複合的にオーガナイズされた内容でも伸ばしていけるかなと思います。
長い目でトータルのパフォーマンスを考えた場合、持久力というのは抑えべき重要なポイントだと思っています。
それが低い中で、全てに「ボール」や「判断」が入っていないとサッカーじゃないというような拘りは僕にはありません。
逆に、練習の大半を走り込みに充てるということもありません。
表現が難しいですが、それは練習頻度や練習時間での負荷に応じたさじ加減です。
中学生年代のチームであれば、1年生が持久力に一番バラツキが多いと思われます。
なので、中学1年生の1年間がチームとしては最も重要かもしれません。
一つオススメのプログラム例を挙げます。
正規サイズのピッチであれば、ゴールエリアの角とペナルティエリアの角にコーンを置いてトラックの様にすれば、1周は約250mになります。
なので、12分で3000m走る為には、1周1分のペースで12周走れば良いことになります。
選手にはそれを目標として、12周のランニングを課します。(練習後でも練習前でも)
1周1分ぴったりのペースで。
そうすると、当然ついていけない選手が出てきます。
それを、1周ごとに評価をします。
入れなかったら、1分休みます。
そして再合流。
再び同じペースで。
これを繰り返します。
そして、それを記録します。
そうすると、進歩がわかります。
前回は3周までで休んだけど、今回は5周までついていけた。
とか
前回は12周走るのに3回休んだけど、今回は2回でいけた。
とか
そうすると、選手はコーチと共有した個人評価ができるので、有効だと思います。
いくら頑張っていても毎回後ろの方だと、どうしても気持ちは下向きになりやすいので、進歩を感じられる仕組みは重要だと考えています。
達成感や、やればできるという自信、メンタリティが養われる。
サッカー以外にも役立ち、大きなプラスになりますよ!
最後までお読み頂きありがとうございました。