リラックスとキック

前回の続きです。

 

リラックスと感覚 - 進化と健康を応援する

 

 

「もっと力抜いて!」

 

「リラックスして!」

 

指導の現場で出てきそうな言葉。

 

 

また、自分が10代の時には、キックが上手い選手にロングキックのアドバイスを求めた時がありました。

 

その時の回答

 

 

「力じゃないよ。」

 

 

もう意味が全くわからなかったですね。

 

いや、力でしょ!って。

 

大学、大学院の時もわからなかったですね。

 

バイオメカニクスとか好きでしたけど。

 

結局、「力」でしょ!って。

 

物理的には、、、

 

力学的には、、、

 

関わる筋肉は、、、

 

それを強化するには、、

 

みたいなね。

 

 

でもやはり、出てくるんですよ。

 

「力じゃないっすよ。」が。

 

まぁでも

 

「力が大事。」的な選手もいましたけどね。

 

 

で、それが体感としてわかるようになるのは、何年も後になるわけですが、、。

 

 

まず、「力じゃない」ってのは、まさに感覚の問題ですね。

 

「力まかせ」にやっているわけではない。

 

ボールには力は伝わっています。

 

だから飛びます。

 

が、力をものすごく出している感覚はないわけです。

 

それはメカニズムとしては、「ムチ」のような感じでしょうか。

 

ハンマーだったら大きな振り回す力が必要。

 

ムチって、強い出力で力まかせにやるものではないですよね。

 

だから、本人としては力感が強いわけではない。

 

だけど、ムチって痛いじゃないですか(笑)。

 

 

 

実際のところ、ハンマー的な要素とムチ的な要素が混ざってるように思います。

 

その比重は選手によって違う。

 

「力じゃないよ。」な選手は、ムチ的な要素の比重が高いように思います。

 

 

で、そのムチ的な要素に重要な役割を持つのが、腸腰筋です。

 

腸腰筋は、身体の深部にある筋肉です。

 

上半身と下半身を繋いでいる、超重要な筋肉です。

 

先に挙げたリラックスには、この腸腰筋がしっかり働いていることが必要なのです。

 

力を抜く。

 

身体の表面の筋肉が柔らかくなる。

 

その時、深部の筋肉がきちんと活性化しているかどうか。

 

そこが重要だと思うんですね。

 

それがあれば、「力じゃないよ。」ができそうです。

 

深部の筋肉を主導にして、使われるべきタイミングで表面の筋肉もしっかり協調して働く。

 

これです。

 

 

当時「力じゃない」がわからなかった。

 

なぜか。

 

この腸腰筋をはじめとした深部の筋肉がちゃんと働いていなかったからなんです。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。