基礎持久力について2
前回の続きです。
基礎持久力について - 進化と健康を応援する
早熟タイプ。
筋肉骨格の発達が相対的に顕著な選手。
こういう選手ほど、基礎持久力をおろそかにすると残念なことになりやすいです。
そもそも、こういうタイプの選手の中には基礎持久力が苦手な選手が少なくないと感じています。
パフォーマンスは総合力ですので、瞬発力や体格の優位性を活かしたプレーになりやすい。
気をつけないといけないのは、多少動きが雑でも、突破できたり、コンタクトで勝てたりしてしまうわけですね。
ミスがミスになりにくいわけです。
力みを伴った動作や雑な動作でそのような状況だと、ユース年代以降で壁にぶち当たることになる。
決して珍しいことではありません。
その時、基礎持久力が低すぎると、状況を打破するのがかなり難しくなります。
こういう選手に瞬発力を繰り返すような間欠的持久力のトレーニングを重ねると、効果出ます。
間欠的持久力のテストが伸びます。
チーム内で相対的には高いケースが多いはずです。
が、間欠的持久力は良くも悪くも複合的です。
持久力のみならず、スピードや筋力などがテスト結果にかなり効いてくるわけです。
そのままテスト結果が最終的に求めるレベルに到達できれば良いのかもしれませんが、、。
ジュニアユース年代まででそこまで到達するのは、なかなか難しいと思います。
また、基礎持久力の低さはそのままなので、結局90分のタフさに不安が残ると思います。
早熟タイプの選手は間欠的持久力をスピードや筋力の優位性に頼ってスコアが高い可能性があります。
なので基礎持久力が低いと、間欠的持久力のその後の伸び悩みに繋がります。
基礎持久力に足を引っ張られる形ですね。
そうすると、
ジュニアユース年代で、基礎持久力は高いけど間欠的持久力が低い選手。
早熟タイプの逆パターン状態の選手ですね。
そんな選手がユース年代以降で筋力やスピードが上がってくると、見事に逆転現象が起こったりします。
なので、まとめると、
早熟な選手で気をつけるべきは、
「基礎持久力」
と
「力任せな力みを伴った動き」
だと思います。
デメリットへの対策としては、
「基礎持久力をつけること」
と
「胴体力に取り組むこと」です。
シンプルです。
基礎持久力については、定期的にテストして例外を作らないように積み上げた方が良いと思います。
試合中の早熟タイプが発揮する「局面のパフォーマンス」に惑わされないようにするべきです。
ボールが自分の元に転がってくるのは今だけかもしれません。
まぁ上手くいってるような感じだと、本人もなかなかピンとこなかったりしますからね。
納得してもらうのは簡単ではないかもしれませんが。
客観的にチェックした方が良いと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。