基礎持久力について
昨日の記事から繋がる内容です。
基礎持久力。
そういう呼び方が正しいのかはよくわかりませんが、言いたいのは「まっすぐ」「同じペースで」走る持久力です。
サッカーに必要とされる持久力は「間欠的持久力」と呼ばれます。
瞬発力を出す ⇆ 素早い回復
この繰り返しですね。
で、大事なのは、
「年代が上がった時に、
より高い間欠的持久力を
発揮できるようにすること」です。
「各年代で間欠的持久力を伸ばせば良い」が必ずしもベストではないと思っています。
僕はジュニア年代、ジュニアユース年代については、間欠的持久力へ特化したアプローチはあまり必要ないと考えています。
サッカー自体が間欠的持久力ですしね。
そういう負荷は普段からかかっているはずです。
むしろ、特化して伸ばすべきは基礎持久力だと思います。
間欠的持久力は爆発的な筋力発揮です。
筋力の発達が大きく影響する側面があります。
ジュニア・ジュニアユース年代のまだ筋肉の発達が顕著じゃない年代に求める必要性は高くないと思います。
ゲーム形式のトレーニングで求める場合も考慮すべきです。
もちろんゲーム形式で求めることは必要ですが、ゲーム形式で高い強度を求め続けると、怪我のリスクが高まります。
ゲーム形式 → 必要な筋力発揮を包括している
は確かにわかる部分はあるんですが、
ゲーム形式過剰 → 筋力発揮の負担が大きくなる
も同時に言えると思います。
多くなると負荷から負担へ。
強度を求めないなら話は別ですが。
僕が推奨するのは、
ゲーム形式 + 素走り です。
その足し算。
選手のレベルと状態を考慮して配分を考えます。
基礎持久力のトレーニングはコントロールがしやすいですしね。
個人に合った負荷設定が可能です。
基礎持久力のトレーニングを組み合わせた方が、ゲーム形式のみで負荷をかけるよりも強度・ボリューム共に求めやすくなります。
基礎持久力は基礎持久力で伸ばした方が良いですよ。
これは僕の印象ですが、
試合の中で、高強度の反復力となる間欠的持久力は当然重要です。
が、90分走れきれるかどうかについては、基礎持久力の方が関連性が高いように感じています。
個人とテスト結果を追っていくとそのような傾向を感じます。
間欠的持久力が高いのは必須。
これは異論ある方はないかと思います。
ただ、間欠的持久力のテストは強いけど、基礎持久力のテストは低い選手。
こういう選手はコンディションにバラつきがあったり、脆い印象があるんですね。
終盤にガクッと落ちやすかったり。
夏に弱くてバテやすいとか。
あとは、基礎持久力は高いけど、間欠的持久力は低い選手。
プレースタイルにもよりますが、サッカー的ではないと言えるかもしれません。
「サッカーは持久走じゃない!」とか言われそうなパターン。
ただ、最終的にはなしですが、一時的にはありです。
ジュニアユース年代まではあり。
最終的には、「間欠的持久力」と「基礎持久力」共に高いことが理想です。
あとは、いわゆる「早熟タイプ」の選手。
中1くらいで既に筋肉の発達が顕著な選手。
どう考えるか。
次回に続きます。
最後までお読み頂きありがとうございました。