ジュニアからどう繋ぐか

自分の今までの指導対象はユース年代が1番多かったです。

 

次に多かったのが、ジュニアユース年代。

 

その2カテゴリーと相対的には多くはないですが、社会人、大学生、ジュニア年代についても関わらせてもらいました。

 

色々なことを考える機会がありました。

 

1番はやはり高卒プロに押し上げるためには?でした。

 

それが仕事上のテーマになることがほとんどだったからですね。

 

そこを一つのゴールとしますね。

 

 

 

で、高卒でプロ、大卒でプロに送り込むということは、そのカテゴリーの指導者だけの目指すところではないと思います。

 

ジュニア、ジュニアユース年代の指導者の方々にとっても同じだと思っています。

 

で、そうなる為にどう次のカテゴリーに送り出せば良いのか?

 

というのを、ひと通り関わってきた視点と僕の考えから書いていきたいと思います。

 

 

ざっくりと。

 

 

もし、今この記事を読んでいるあなたがジュニア年代やジュニアユース年代専属の指導者の方であれば、お聞きしたいです。

 

 

 

 

チームの選手はみんな走れますか?

 

 

 

 

僕自身がとても重要に感じているポイントです。

 

なぜそう感じるかというと、そこの部分がブレーキになっている「もったいない」選手と少なからず関わってきたからです。

 

 

順を追って書きますね。

 

 

 

ユース年代でプロのハードルを越える。

 

そのためにはスカウトの方に「可能性」を感じてもらう必要があります。

 

つまり、「彼は伸びそうな人材だ」「チームの戦力になる」と思わせる。

 

どこでそう思ってもらうか。

 

色々ありますが、フィジカルの要素は不可欠だと思います。

 

 

 

速い

 

強い

 

タフだ

 

 

など、多少荒削りでも個性が見える方が良い。

 

その年代ではもちろん、プロの中に混ざってプレーしてもみえるものであること。

 

エネルギッシュな存在。

 

もちろん、下手でも良いという事ではありません。

 

 

そのためには、の一つ。

 

 

 

持久力。

 

特に基礎持久力と呼ばれる能力ですね。

 

 

 

ユース年代では筋トレが入ってきて、筋肉量を増やしたり、瞬発力を伸ばしてバンバン出せるようにしていく必要があります。

 

もちろんユース年代でも持久力は伸びますが、筋肉の発達を考えた時に、かなり非効率的になります。

 

また、サッカーで必要とされる瞬発力を反復する能力である「間欠的持久力」のトレーニングがユース年代では主体になってくる必要があります。

 

強度も高く、量も多いトレーニングがチーム全体に課されます。

 

そう考えると、ユース年代で持久力の相対的な関係性を逆転させるのはかなり難しいことと言えます。

 

走れる選手は練習の中でバンバン走りますから。

 

ユース年代のスタートで走れない選手というのは、かなりの出遅れになり、ケガもしやすくなります。

 

プラスαのトレーニングをしようにも、体力がない分、人一倍疲れてますからね。

 

なかなか厳しいですよ。

 

 

 

結局それで、「身の丈にあった」プレースタイルに落ち着いたり、「(持久力ない分)誰よりも苦しい思いをしながら、誰よりも走れないまま終わる」選手も少なくない。

 

逆に早い段階で走れるようになった選手は、そのまま武器を伸ばしながらのびのび成長していきやすいです。

 

そう考えると、ジュニアユース年代、もっと言うとジュニア年代で「走れるようにしておく」ことはとても重要だと思います。

 

 

 

「走れるようにしておく」です。

 

 

 

「走らせる」ではありません。

 

 

 

 

いくら時間をかけて走らせても、走れるようにならなきゃ意味ないです。

 

全てボールを使ったトレーニングでも、走れるようになれれば良いです。

 

 

大事なのは走れる状態にして次のカテゴリーに送り込むことです。

 

それは物理的には選手全員に可能なことだと思います。

 

体力あれば、その分色んな課題への取り組みもしやすいですしね。

 

 

 

サッカーを指導する中で、そこは確実におさえておく。

 

それができると、次のカテゴリーでさらに可能性が拡がることにつながります。

 

 

それが「育成」だと思うわけです。

 

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。